...これから二人で歌をやりましょうか」お互に一つの心配を持つ身となった二人は...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...これからさきこの娘を...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...これから外務省(フォレン・オフィス)へ行こうと思います...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...敬治坊、これからは、うまくない酒、悔をのこすやうな酒は、お互に断然あほらないことを誓約しようぢやないか、そしてそれを断然実行しようぢやないか、敬治坊!物の声といふものはおもしろいものである、けさも、鶏の鳴声や汽車の音響によつて、もう夜明けにちかいことを知つた、大気の関係で、同一の音がいろ/\に響くものである、そしてけさはまた風の工合で、駅売の触声がよく聞えた、べんとう、べんとう、――だが、ビール、正宗は聞きとれなくて仕合だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...これからすぐに行って...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたくしはこれから身持を改めます...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...これからかふにして何もその女を姦せんと欲するがために非ず...
永井荷風 「猥褻独問答」
...これから蔵前(くらまえ)のお得意まで行くんでございますから」「黙れ! 黙って駕籠を持って来い」嚇(おどか)しておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...これから出かけるところでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...これからすぐしなければならない大切な訪問があるのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これから本庁へ駆けこんで...
久生十蘭 「金狼」
...これから西へ五千里のところにあるロシア領カムサッカという国は...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...貴下のこれから成さうと思つてゐることは? に答へて...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...さアこれから一緒に出掛けよう」「成程...
松本泰 「日蔭の街」
...まだこれからでございます」「私は無風流だから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...先(ま)ずこれから...
吉川英治 「剣難女難」
...旦那のさしがねで、十手預(じってあず)かりにして戴ければ、これから先、どんなことにも、お尽しができるだろうと思いますんで」「そんなに十手が持ちたいのか」「町内で、幅がききますからね」「何とかしてやる...
吉川英治 「治郎吉格子」
...江漢老人は、大迷惑な顔で、「わしは、今日まで、殺生(せっしょう)をした罪ほろぼしに、これからは、伜(せがれ)と共に、人だすけをやるつもりじゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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