...これからの道程だつて真実たのしく待たれます...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...これから読み上げますが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これから度々見られるんだ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...余等はこれから秋田...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...教会はこれから刑事事件を裁判して...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...これから戦争が起こることがあると仮定すると...
永井隆 「長崎の鐘」
...あんなガサツな流行唄(はやりうた)や、突拍子(とっぴょうし)もない詩吟で、廓の風情(ふぜい)も台なし、いよいよ世は末じゃて」井村は柄(がら)にもない慷慨(こうがい)をして、ハハと笑い、「さあ、これから拙者が、投節くずしというのを歌うて聞かせる――まあ、宇津木、そう固くならずに一杯飲め」盃を兵馬の前につきつけた時、兵馬は、その盃を受けて井村の方に向き直り、「井村、実は君に聞きたいことがある」「何だ、改まって」「貴殿の手に傷がある、その傷はどこで受けた、それが聞きたい」「ナニ、この傷?」盃を出す手先を、ずっと見られてしまったから、もう隠しても遅い...
中里介山 「大菩薩峠」
...これから向う岸へぶっ放そうというところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ナニ、もう御膳(ごぜん)は出来ておりますのですけれども、先生より先にいただいては済むまいと思いますから、二人ともにまだ夕飯を食べないでお待ち申しているところでございますが、いつお帰りになるかわかりませんから、これから、ちょっと用足しに出かけて参ろうとするところでございます、なにぶんよろしく」お喋り坊主の弁信は、一息にこれだけのことを喋って、杖をついて道庵の屋敷を出かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...当り前ですもの」「これから先まだ変化がありますよ」「ある事は承知しています...
夏目漱石 「それから」
...これからさきどうしてゆこうと苦労しているものの身になって考えて御覧なさい...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...これからどんな目に會つても吃驚(びつくり)しないで...
正宗白鳥 「孫だち」
...これからは世人も衛生料理というものに出逢ったらどの点が衛生に適(かな)っているかその説明を聞(きい)て口に入れるがいい」と随分無理な御注文...
村井弦斎 「食道楽」
...それがこれからの人にも...
柳田国男 「母の手毬歌」
...多くの地方名はこれから出ている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...これからが本題なんだから」おのぶは手酌で飲んで続けた...
山本周五郎 「さぶ」
...これから三人で活動を見に行くんだ」「エ…………」「活動を見にゆくんだ……四谷に……」お給仕盆をさし出しかけていた母親の顔がみるみる暗くなった...
夢野久作 「人の顔」
...「これから楼桑村へゆけば...
吉川英治 「三国志」
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