...これからは、気をつけてほるよ...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...陽明の良知説もこれから来ている...
大隈重信 「始業式訓示」
...許宣はこれからどうしていいか判らなかった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...全日本の図書館(図書館法によってこれから生まれる一万の村々の図書館)に...
中井正一 「国会図書館のこのごろ」
...それで今晩も出かけたのでしょう、どっちへ行きました、どの方角へ行きました、米友さん、これから、わたしをその方角へ連れて行って下さい」二ちょうど、その晩のことでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これからも時々伺はうと思つてゐること...
中島敦 「かめれおん日記」
...もうこれからは、こんな手紙を下さらないやうに――と」「昨日も書いたことでせう」「――」「その文句を聽かして下さいな、お孃さん」「――お覺召しは有難いけれど、身分の違ひもあり、人目もうるさいことですから――と書きました」「すると、この假名書(かながき)の手紙――犬くゞりから忍べ――とは書かなかつたわけで?」「そんな失禮なことを、書くわけございません」お艶は必死と抗辯するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これから野菜と一緒にリヤカアで...
林芙美子 「河沙魚」
...これから鶴子を殺そうという奴があす三人で飯を喰おうなどと約束する筈はない...
久生十蘭 「魔都」
...これからすぐ往くから――」と折返し書いておよこしになった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...これから帰られて...
牧野信一 「蝉」
...けれども、これからずっと、可能な時間と私共の話しかたとの関係は同じような条件でつづくわけですから、何か話しかたの一工夫をしてはどうでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「今日はこれから町会に行きますんで」という...
柳田国男 「故郷七十年」
...これから弱い者を泣かせねえように性(しょう)をつけてやる」「ほざくなわかぞう」権あにいが殴りかかった...
山本周五郎 「風流太平記」
...「これから楼桑村へゆけば...
吉川英治 「三国志」
...いったいこれからどこへまいろうとするのだ」「裾野(すその)もよろしゅうございますが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――親鸞は、むしろ、これから、文化に恵まれない辺土の田舎人(いなかびと)のあいだに交じって、土と共に生きもし、自分の心も、もっと養いたいと思います...
吉川英治 「親鸞」
...これから師匠の家(うち)まで...
吉川英治 「増長天王」
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