...こらえ性(しょう)のない人々の寄り集まりなら...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...こらえ性のない調子が今度の言葉には明かに潜んでいた...
有島武郎 「星座」
...こらえ性のない老人の胸は早鐘のように打ち続けた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...こらえ性(しょう)というものが全くなく...
中村地平 「南方郵信」
...病気の起こっているときはこらえ性がなくなるんだから」「ごめんなさい」おしのは明るい調子で云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「自分でもこらえ性がねえのに驚いてるんだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...こらえ性(しょう)のない者は損をするぞ...
山本周五郎 「さぶ」
...そういう御意見ならなにも云わないことにします」若いためにこらえ性がないのだろう...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...こらえ性のなかった彼が...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「こらえ性のない男だな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この甲斐に対してはこらえ性がなくなるらしい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「相変らずだな」と七十郎は聞えないふりをしながら、こう呟いて微笑した、「相変らず、こらえ性のない、老人だ」「おい、聞えないのか」とうしろで、走りながら、どなった、「おれだ、少し待て」七十郎は足を停めて、ゆっくりと振返った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...こらえ性もなく振返った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...生きることにこらえ性がない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...彼は弱い者や貧しい者をいじめる人間に対してはこらえ性がない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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