...」私は今宵(こよい)の邂逅(かいこう)を出来るだけロオマンチックに煽(あお)るように努めた...
太宰治 「メリイクリスマス」
...こよいとのさま御夫婦は天守の五重へおのぼりなされてこゝろしずかに御自害あそばし...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...十今宵(こよい)は三輪大明神に「一夜酒(ひとよざけ)の祭」というのがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...五今宵(こよい)は月がよく冴(さ)えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...逃場(にげば)を失いたる今宵(こよい)の風呂に...
夏目漱石 「草枕」
...今宵(こよい)は地球と箒星とが衝突すると前からいうて居たその夜であったから箒星とも見えたのであろうが...
正岡子規 「熊手と提灯」
...必ず必ず神かけて今宵(こよい)のうちにでも参りとう存じます...
室生犀星 「姫たちばな」
...「今宵(こよい)は何処(いずこ)で逢(あ)おう?」「行け...
横光利一 「日輪」
...こよいは快(よ)い気もち」と...
吉川英治 「剣の四君子」
...「こよいは懐かしい旧友と共に...
吉川英治 「三国志」
...「こよいの用心布令は鶏肋(けいろく)との仰せ出しなりと伺い...
吉川英治 「三国志」
...こよいのうちにという仰せ...
吉川英治 「私本太平記」
...今宵(こよい)、町へわたったとき、さわがしいおうわさは聞いていましたが、よもやあなたがたとは知らず、さきほどからのしつれい、いくえにもごかんべんをねがいまする」「いや、ことさえわかればいいわけはない、拙者(せっしゃ)はこうしてはおられぬ場合だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「こよいは法師野(ほうしの)に平陣(ひらじん)をしかれて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まだ西仏(さいぶつ)がもどらぬせいよの」「こよいは...
吉川英治 「親鸞」
...今宵(こよい)初めて望む所の秘密境へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こよいかぎり西山荘の出入りもとめる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...こよいの途(と)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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