...双のこめかみから電気を通すと...
梅崎春生 「凡人凡語」
...右手でその顳(こめかみ)を示しているのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...誰かゞ双方の蟀谷(こめかみ)をほてった手で抑えて居るように感じた...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...額から双の蟀谷(こめかみ)がほんのり汗ばみ...
谷崎潤一郎 「少年」
...蟀谷(こめかみ)の皮がよじれる程強く緊(し)め上げた...
谷崎潤一郎 「秘密」
...極度の苦悩にこめかみをこすりながら言いつづけた...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こめかみは汗でじっとりとしていた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その顳(こめかみ)のあたりに蒼白い筋が浮いて...
豊島与志雄 「好意」
...私はこめかみにぴりぴりと癇癪筋のたつのをおぼえたがその大和魂をとりだしてみせることもできないのでそのまま顔を赤くして黙つてしまつた...
中勘助 「銀の匙」
...こめかみを吹矢で射られた上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小艶のこめかみに突っ立った吹矢の羽根は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左の顳(こめかみ)を割られ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こめかみに白いものが混ざっているものの...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...いつか貴島に斬られた傷の跡がこめかみのあたりにうつすりと殘つていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...頭部およびこめかみの血管を焼いて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こめかみをぴりぴりさせて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...張宝のこめかみにぐざと立った...
吉川英治 「三国志」
...指でこめかみの辺りを抑えた...
吉川英治 「私本太平記」
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