...愛情のこまやかなるを記さんとしては...
饗庭篁村 「良夜」
...そうして心こまやかな注意を...
海野十三 「火星兵団」
...きめこまやかなる文章と...
太宰治 「碧眼托鉢」
...こまやかなる味はひには貪慾(どんよく)の心も深く起り...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...こんなにこまやかな情愛を感じたこともなく...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...こまやかな靄(もや)が遠くに漂っている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...白砂糖──このこまやかな心づかい...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...こまやかな泥で手際よく塗られた畦のつやゝかな濕ひが白く乾燥した田甫の道と相映じて居る...
長塚節 「おふさ」
...きめこまやかな水分割(わか)て...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...アルトゥールは心持のこまやかな人で...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...サヨは心持もちあげた白い柔かな顎にこまやかな艶をうかせながら...
「朝の風」
...こまやかな輝やかしく愉しい日常性と共に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...スロープはこなた樹かげこまやかな谿谷に消え...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ヴァイオリンをやったりして一番風情のこまやかな人でしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...情のこまやかなだけの女で...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...年月のたつにしたがって女王と宮の御中にこまやかな友情が生じて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」燦(さん)とした黄金づくりのお顔のこまやかな刻み目にも...
室生犀星 「津の国人」
...ところどころに老松がこまやかな樹蔭を作るような日の光であった...
柳田国男 「雪国の春」
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