...いまからこぼすのはまだ早い...
伊藤左千夫 「箸」
...――ふん」と、またからだをゆすぶり、ゐても立つてもゐられない樣子をして、涙をこぼす...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ぐちをこぼすのでした...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...人間愚痴をこぼす様ではおしまいである...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...愚痴をこぼすのに過ぎないのであるが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...……そうした手合いは、愚痴をこぼす、人間嫌いを標榜(ひょうぼう)する、病的なほど人の悪口(あっこう)をいう、人に近づくにも横合いから寄っていって、じろりと横目で睨(にら)んで「ああ、こいつは気ちがいだよ」とか、「こいつは法螺(ほら)吹きだよ」とか決めてしまう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...小男(こおとこ)ながら小気味よく稼ぐ辰(たつ)爺さんがこぼす...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いつも内儀本人がかうこぼすのを聽いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんな安値で引受けたのだといってぐちをこぼすが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...少しは涙をこぼすこともあるんですから...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ほかにこぼすのはいやな位...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(ビンを村子に渡す)こぼすな...
三好十郎 「胎内」
...たいてい不平(ふへい)をこぼす...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...すぐに涙をこぼすくらいです...
山本周五郎 「季節のない街」
...ただそう言いつつ部屋へ連れこんで愛娘(まなむすめ)の手に涙をこぼす...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼らしくもない愚痴をこぼすのを...
吉川英治 「三国志」
...折ふしさしのぼる夏の夜の新月がこぼすソヨ風にしばし虚心を吹かせていた...
吉川英治 「私本太平記」
...「こぼすなよ...
吉川英治 「茶漬三略」
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