...しかもこの記号の意味は、すこぶる重大だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...拳(こぶし)をかためたりして...
海野十三 「怪塔王」
...すこぶる興奮のありさまで...
海野十三 「○○獣」
...いきなり起上って拳(こぶし)を振り上げなさいましたので……...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ときおり薪を切りだし橇(そり)で村にはこぶためにきた人間のほかには道で逢うことがなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...右のこぶしが横からぐんと飛んで來たので...
太宰治 「逆行」
...すこぶる美男子だったが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...すこぶるお侠(きゃん)で口先の達者な女友だちと連れだっていたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その破壊の「力」の拳(こぶし)の下にあって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...左の片手の拳(こぶし)を高く空中につき上げたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一と口に云えば吾輩猫共から見てすこぶる後学になるような事件が至るところに横風(おうふう)にあらわれてくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...松次郎が胸に閊(つか)えたので拳(こぶし)でたたいていると...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...この法刑万能主義を表現するものとして頗(すこぶ)る興味あるものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...あまり冴えない柑黄色を呈してすこぶる下品に感ずる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それは力瘤(ちからこぶ)の入れどころが相違せり...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...「それではあなたは来て頂いてもよいとお考えなのですね」「いいと思います」「鹿島がよろこぶだろう」新五兵衛は頷きながらそういった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...叔父も一生懸命に力瘤(ちからこぶ)を入れて喋舌(しゃべ)っているようであったが...
夢野久作 「鉄鎚」
...その頭を拳骨(こぶし)で...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索