...この際幾分か紛(まぎ)らかそうには...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...或る人が「ナアニ青鞜社の人たちはいま危険思想だの何だのつてその筋から白眼(にら)まれてゐるのだから却つてホワイトキヤツプの連中に手伝ひしてこの際撲滅しやうなんて云ひますかも知れませんね」と云ひました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...この際特にヨブ記研究全体について一言の注意をしたい...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...この際無論二つのものは相互に排撃せざるを得ない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...こうした形式的定義は、それから何物も引き出すことが出来ないという点から云って、何の役にも立たない云わば全く装飾的なものに過ぎないが、併しこの際、こうした定義と雖も本当は多少具体的な分析の結果として与えられたものであることを見逃すべきではない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...で哲学の所謂党派性や階級性と、理論の客観性との関係は、何より先にこういう実際問題としてあるのであって、従って現在の哲学の歴史的与件、例えば夫がある一定の階級とか党派とかに事実ぞくしているものだという歴史的事実、がこの際大切だ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この際あなたがもっと愼重におなりになることですわ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...この際に発見し得たなら...
中里介山 「大菩薩峠」
...僅か一艘の手製の船に使用するために、わざわざ一つの炭鉱をさぐり、それを採掘してかかるまでのことはあるまいとは思っているが、さりとて事ここに至ると、駒井の研究心は、外国物資の融通だけでは甘んじきれなくて、後人のために、この際、附近の炭山について、若干の研究を残しておきたいという好学心も手伝ったものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...たとえ、呼んでも、招いても、自分たちのように夏の時分から来ているならば格別、今のこの際に、女の身でここへ来ること(冒険の男でさえも)は、全く不可能であると信ぜられていたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...本人はいずれにも見えません」「はて……」この際に於ても...
中里介山 「大菩薩峠」
...納戸と奥の間とは違うけれども、この際、炉辺と台所とを標準にすれば、いずれも構造的に奥の方に当るのですから、奥の間とも、納戸の一間とも、この際に限って呼んで置きましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本のモースーメさんを代表して、この際、一人でも多くのアメリカ人にいい印象をあたえておく必要がある...
久生十蘭 「だいこん」
...ひとのよさそうなハガアスさんの柔和な微笑は、この際、あたしにとっては救いのようなものだった...
久生十蘭 「だいこん」
...けれど、この際、すこし老人にもじぶんのしうちを考えるようにしてあげたいと思って、「おじいさまは、ローリイに親切すぎるくらいですけど、ローリイがおじいさまを怒らせたりするときには、すこし気がみじかくはないでしょうか?」と、正直にいいました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...そしてこの際もう一度...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――思うに、古来英雄の半面には、こうした痴気凡情の例も、ままあるのが慣いですから、この際早速、提督には、人を派して、喬家の門へ黄金を積み、二女を求めて、曹操へお送りあれば、立ちどころに彼の攻撃は緩和され、衂(ちぬ)らずして国土の難を救うことができましょう...
吉川英治 「三国志」
...この際じゃ、そこからでも」「こんな折じゃ、お邪(さまた)げしてはすまぬが、何せい喉(のど)が渇(かわ)いた...
吉川英治 「新書太閤記」
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