...あいつはどこの野郎です...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...この野郎」「あんたには...
高見順 「いやな感じ」
...ぼくは小林多喜二なんて名前もしらん、いうたら、この野郎、こないだ新聞に出たじゃないかって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...馬鹿にするねえ、この野郎、人の手を折っときゃあがって、出来心だ? 出来心が聞いて呆れらあ」「親方、やっつけてしまいなせえ...
直木三十五 「南国太平記」
...ナゼ俺らを打ったんだ」「この野郎...
中里介山 「大菩薩峠」
...「この野郎」つづいて飛びかかる裸虫...
中里介山 「大菩薩峠」
...通しておくれ」「いけませんよ」「この野郎」女の方が腹を立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...この野郎も、おっちょこちょいのくせに、いいかげん図々しいが、それでも気がとがめるものがあると見えて、あらかじめ雲行きをうかがってから上り込むと、「まあ、こっちへいらっしゃい」お梅は火鉢の前へ座蒲団をすすめます...
中里介山 「大菩薩峠」
...この野郎、昨日今日ここへ雇われたと言いながら、もうそのうちの一人をものにしている、度すべからざる白徒(しれもの)だという面をして、三公と、お盆の餅とを見比べていたが、この野郎はお先へ御免を蒙(こうむ)ってしまって、走餅を一つ抓(つま)んであんぐりと自分の口中へほうり込み、「うめえ、うめえ、走餅ぁうめえ、腹のすいた時にゃ何でもござれだ」とんちんかんなことを口走り出した...
中里介山 「大菩薩峠」
...この野郎! 地面の上ならその分に捨ておくのではないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この野郎は八五郎と申しまして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この野郎だけで」「馬鹿だなア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この野郎を押へてゐろ」「へエツ」春松を放り出したがラツ八は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺はこの野郎と一汗(ひとあせ)掻(か)く」「何を無禮」「御用だぞツ」平次はパツと石卷左陣に飛びかゝつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この野郎だツ」萬屋治郎兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これこそ運命の引き合わせってものさ! この野郎とおれとは縁もゆかりもない仲だろ? 第一どこからやって来た男とも分りゃしないし...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「この野郎!」ルグランは食いしばった歯のあいだから一こと一ことを吐き出すように言った...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...この野郎お手討を平気でいやがる」あきれたように圓朝は...
正岡容 「圓太郎馬車」
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