...「この野郎!」と彼は言った...
犬田卯 「橋の上」
...この野郎」隆夫は...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...するとたちまち、朝だというのにどこからか、若い男がばらばらと集まってきて、「この野郎」と、ひとりが俺の胸倉(むなぐら)を取った...
高見順 「いやな感じ」
...(この野郎、俺が矢萩からも金を取ったことを知ってやがる...
高見順 「いやな感じ」
...「分ったか……この野郎」ビシリと竹刀が鳴った...
高見順 「いやな感じ」
...ぼくは小林多喜二なんて名前もしらん、いうたら、この野郎、こないだ新聞に出たじゃないかって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...」「この野郎!」第二編 エポニーヌ一雲雀(ひばり)の野マリユスはジャヴェルをして狩り出さしたあの待ち伏せの意外な終局を見た...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一両おいて行くべえ」「何だ一両だ? てめえ一両なんという金をどこから盗んで来た!」「盗んで来たあと? この野郎...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあ、どちらのお女中さんか知らねえが、この野郎は、平常(ふだん)から軽佻(かるはずみ)な野郎でございますから、ナニ、別に悪い心があってするわけじゃございません、どうぞ御勘弁してやっておくんなさいまし」ほかの折助が、これもまたワザとらしい身ぶりと声色で、揉手(もみで)をしながら、お銀様の方へとかたまって来るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...この野郎、昨日今日ここへ雇われたと言いながら、もうそのうちの一人をものにしている、度すべからざる白徒(しれもの)だという面をして、三公と、お盆の餅とを見比べていたが、この野郎はお先へ御免を蒙(こうむ)ってしまって、走餅を一つ抓(つま)んであんぐりと自分の口中へほうり込み、「うめえ、うめえ、走餅ぁうめえ、腹のすいた時にゃ何でもござれだ」とんちんかんなことを口走り出した...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人弟子に取って頂きたい人間がございますが――」「はて?」「この野郎でございますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この野郎は容易に口を割るめえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この野郎だツ」わめく八五郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この野郎を締めてみましょう」八五郎の言うのが尤(もっと)もでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「この野郎は、内儀(おかみ)さんが離屋の床下に入れて、生命(いのち)がけで守っていた一万両の隠し場所を嗅(か)ぎつけ、母家の二階に戸板に仕掛けた弓を持ち込み、槍の中心(なかご)に、紐をつけて射込んだのですよ、昔々、石弓(弩(いしゆみ))というものを戦(いくさ)のとき使ったというが、板に弓を留めて射ると、かなりの重いものでも、狙い違(たが)わず遠くへ射込める、庇(ひさし)にそれを仕掛けて石の代りに槍の中心をつがえ、着換をして、これから寝ようとしている内儀さんの首を射た」「――」聴く人は固唾(かたず)を呑むばかり、平次の絵解きは誰も想像もしなかった程(ほど)の変ったものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これも韮山を追って走り出す)また逃げるかっ! こら! 待てっ! 韮山! この野郎!(叫びつつ...
三好十郎 「好日」
...「ぜんたいなにが欲しいんだ」「この野郎ふざけたことをぬかすな」そうどなりさま...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「この野郎ッ」喚(わめ)いて...
吉川英治 「親鸞」
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