...この後は甚(どんな)事を書けばよいのか...
石川啄木 「病院の窓」
...この後を、道の小半町(こはんちょう)、嬉しそうに、おかしそうに、視(なが)め視め、片頬笑みをしながら跟(つ)いて歩行(ある)いたのは、糊のきいた白地の浴衣(ゆかた)に、絞りの兵児(へこ)帯無雑作にぐるりと捲いた、耳許(みみもと)の青澄んで見えるまで、頭髪(かみのけ)の艶のいい、鼻筋の通った、色の浅黒い、三十四五の、すっきりとした男で...
泉鏡花 「浮舟」
...この後者のために...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...それでは私が何とかしてこの後始末をする事に致しますから...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...この後だって楽じゃない...
太宰治 「十五年間」
...この後が大変なんだ...
林不忘 「安重根」
...寧ろ初めからこの後の方の場合にぞくする人だったろうと思われる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この後今日に至るまで...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...この後のあの家を見てもらいたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...今の場合はこの後者にちょっと似たところがある...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...――御家はこの後どうなりましょう」「どう...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...結局(けっきょく)少(すく)なくともこの墓(はか)の中にこの後八日ははいっていなければならないことに意見が一致(いっち)した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あなたのこの後の幸福に就いて敏感であつて下さい...
水野仙子 「響」
...今夜の事はこの後(のち)ドンナ事があっても...
夢野久作 「一足お先に」
...すぐこの後において...
吉川英治 「三国志」
...この後の軍(いくさ)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...この後とも、ひろびろと浪人し、ひろびろと考え、何とか、悔いなき生命の後始末をつけよう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そういう類のことはこの後にも起こった...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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