...「この先に崖がある...
海野十三 「火星兵団」
...「こんなわけで、ウ※ルターは、今もつて、つひにどこからも一片の表彰をされたこともなく、この先も永久に、一人のかくれた偉人としてをはるわけですが、彼のこの絶大な勇気と、このりんぜんたる愛国的奉仕とは、いつ/\までも神と人間との前に、無限の霊光をはなつものでなければなりません...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...我ら夫婦はこの先代の失敗のあとを見て...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...時計のほうでこの先生をきらいらしいのである...
太宰治 「未帰還の友に」
...又この先きユウトピヤとか...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...この先天的な三つの概念の結合であった真の力学が先天的ではなくして経験的であるためには...
戸坂潤 「科学方法論」
...この先生がわたしを迷惑がっていたことを思いだして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この先生はいつでも酔払(よっぱら)ってるんだから放(ほう)っとけば一人で帰るよ」「やーい子供...
中里介山 「大菩薩峠」
...じっとながめられてもこの先生...
中里介山 「大菩薩峠」
...先刻(さっき)から袷(あわせ)一枚であまり寒いので少し運動でもしたら暖かになるだろうと云う考から主人はこの先例のない動議を呈出したのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この先の川隈で盆踊をおどっているから見に行ったらどうだと言った...
久生十蘭 「生霊」
...万一にも仕損じたら、この先、蘭方外科は何とあるであろう...
久生十蘭 「玉取物語」
...およそこの先廻りばかりはできないだろう...
正岡容 「小説 圓朝」
...ただ、この先、おのおのの心のうちから、時々慈善事業に寄付でもすれば、富はいくら独専してもかまわない...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...(然しこれは博士とすれば割引ですから苦情は言えません)この先生は親切は親切ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いったい自分は此の男にこの先きどうされるのであろうかと...
横光利一 「馬車」
...この先に梅の村がある...
吉川英治 「折々の記」
...この先に美味(うま)い汁粉屋(しるこや)ができましたね...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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