...この世のものとも思われぬ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...一枚もこの世に存在しないわけなのです)それから彼は兄を殺害した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...おまえをこの世に還(かえ)したいためではなかった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...なんだかこの世のあらゆる現実の物音とは比較のできないような雑音が不規則な間隔を置いて響いて来る...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...「この世の中で受けるもの...
新渡戸稲造 「自警録」
...そんな長い湯はどこの世界にあるんだ」この期(ご)に臨んでも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...モルガンは四十三歳でこの世を去ってしまっている...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...親やこの世の型の外にあふれているその輝く自由さである...
羽仁もと子 「今、生まれしみどり児」
...コノール王の治世はちょうどキリストが人間としてこの世に在った頃と同時だろうということである...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...この世に女というものが生れて以来...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...この世のものと思われぬこの闇の中に...
松濤明 「春の遠山入り」
...従ってこの世紀全体に対する平均たり得る大いさの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...こんなことがこの世にありもするのだと思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それに続いてこの世は光源氏派だけの栄える世になって今日に及んでいるのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この世界に永遠なぞという言葉が存在しない...
室生犀星 「陶古の女人」
...この世にせめて一つくらいは見出されるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またこの世では聞かれない,しかしかくいう白頭の翁(おきな)が同じく石の下に眠るのも...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...彼の女をこの世に失つてからの私は...
吉井勇 「酔狂録」
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