...気をまずくするだけでもそれだけ倉地から離れそうなのがこの上なくつらかった...
有島武郎 「或る女」
...そういう時に父のいないのがこの上なく淋しかった...
有島武郎 「星座」
...まともに園の方に寒いまでに澄んでしかもこの上なく暖かい光を送っていた...
有島武郎 「星座」
...各自が自己をこの上なく愛し...
有島武郎 「想片」
...この上なく嬉しく思ったことであった...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...一部の人々にこの上なく(何ら格別の理由なくして)尊信せられおる如く...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...妾にこの上なくよく似ているということである...
海野十三 「三人の双生児」
...この上なく賢明な遣(や)り方です...
谷譲次 「踊る地平線」
...存在を缺いてゐる(すなはち或る完全性を缺いてゐる)神(すなはちこの上なく完全な實有)を思惟することは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...神をば存在を離れて(すなはちこの上なく完全な實有をば最大の完全性を離れて)思惟することは私にとつて自由であるのではないから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかしこの上なく完全な実有の概念のうちには必然的にして完全な存在が含まれる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかもこの上なく天才的な方法で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そのほかのところではこの上なく気をくばっている女中たちでも...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...妾はこの上なく自尊心の強い強情っ張りなんです...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...喜ばしいことこの上なく思ったのだ...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...しかもその對象はこの上なく美しい優(やさ)しいうつとりするやうな女なんだが――同時に彼女は僕の良い妻にはなれまいといふ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分達もこの上なく満足に思って...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...それが彼の好奇心をこの上なく尖鋭化させ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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