...このみどりの森の中で聞いていただくのが...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ナイチンゲール」
...興(きよう)ざめたりな、このくるひ、われを棄(す)つるか、わが「想」、あはれ、耻かし、このみざま、なれみづからをいかにする...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...果實(このみ)とるひとが忘れてゆきたる...
サッフォ Sappho 上田敏訳 「忘れたるにあらねども」
...菓木(このみ)の皮虫(かはむし)のるゐを食(しよく)として同類(どうるゐ)の獣(けもの)を喰(くらは)ず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...大正時代三世(さんぜ)の仏(ぶつ)皆座にあれば寒からず霜(しも)降れば霜を楯(たて)とす法(のり)の城死神を蹶(け)る力無き蒲団(ふとん)かなその日/\死ぬる此身(このみ)と蒲団かな大正二年一月十九日 鎌倉虚子庵句会...
高浜虚子 「五百句」
...このみごとな菜園を控えてる小屋へ...
豊島与志雄 「波多野邸」
...このみちみちた精密をきはめた秩序に...
中井正一 「雪」
...一人は女優に――和歌をおこのみなさるうちでも...
長谷川時雨 「九条武子」
...しかしながら持渡の貨物日本人好(このみ)に応ぜず...
服部之総 「空罎」
...たまたまこのみすぼらしい建物を忘れて通つてしまふ...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...このみすぼらしい藁ぶとんさえ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あゝ此身(このみ)一つの心(こゝろ)から出世(しゆつせ)の眞(しん)も止(と)めずはならず...
樋口一葉 「十三夜」
...此身(このみ)は雲井(くもゐ)の鳥(とり)の羽(は)がひ自由(じゆう)なる書生(しよせい)の境界(けうがい)に今(いま)しばしは遊(あそ)ばるゝ心(こゝろ)なりしを...
一葉女史 「ゆく雲」
...では、御免(ごめん)こうむって、支度を――」雪之丞は、ざっと、舞台化粧を拭き落すと、かつら下地に、紫の野郎帽子、例のこのみの、雪持南天の衣裳、短い羽織をはおって、あらためて師匠に挨拶した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...作家の保守的なこのみからでなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...喰物の好きこのみは直らず...
山本周五郎 「日本婦道記」
...今の役に立たぬ果実(このみ)を摘むなかれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...武蔵見えたり!という声は、そこのみでなく、同じ頃に、船島にも当然伝わっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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