...どこのお方か、何というお名前か、わたしは少しも存じませんが、何でも四十五六のデップリと肥(ふと)った背の高い男の方でございますよ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...どこのお方か存じませぬが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...「先生、あの、このお方が、先生にお目にかかりたいといって、わざわざ遠方(えんぽう)からおいでなさいましたのですが...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...「このお方は何て仰しゃる方?」「勝田男爵の弟さん」「まあ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...このお方昨日ある処でお見かけしたように思うんですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...二三日前にもなア国学院とかいふとこのお方が来やはりました」と羽織を四つにたゝんだ上に紐を載せて乱箱の中に入れる...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...ああもうこのお方のお傍から死んでも離れまいと思ひました...
太宰治 「右大臣実朝」
...このお方は色の白い...
太宰治 「右大臣実朝」
...このお方はただ温厚のお方のやうで二念なく御実兄の相州さまのお下に控へていらつしやいましたし...
太宰治 「右大臣実朝」
...それで納まらないがんりきの百蔵が向き直るとお角は、それにカブせるように、「百蔵さん、このお方は、もと、わたしのお世話になった御主人様のお嬢様ですから、わたしはちょっと御一緒に行って参ります、それで今晩はあそこへ行くのはやめましょう、直ぐに帰りますから、両国へ行って待っていて下さい...
中里介山 「大菩薩峠」
...このお方がふとお眼をおわずらいになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...ではこのお方は儂の家へお伴れ申すから」取引を済ませて...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...――母上、このお方です...
吉川英治 「三国志」
...このお方がたれか...
吉川英治 「新書太閤記」
...けしからぬのはこのお方...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いったいこの女(ひと)はどこのお方?」「ハイ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...このお方を、お泊め申しても」吉野は、紹由へ向って、今度はそう訊いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……ではこのお方が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??