...気を落ちつけて聞くと淙々(そうそう)と鳴りひびく川音のほかに水車のことんことんと廻る音がかすかに聞こえるようでもある...
有島武郎 「星座」
...結局獲物は、たった三つである」と言って、課長は、机の上を指先で、ことんと叩いた...
海野十三 「火星兵団」
...中でことんことんと音がするものがあった...
海野十三 「太平洋魔城」
...ことんことんと足音が聞えた...
海野十三 「地球要塞」
...ことんと音がしたと思ったら...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...ことんことんと、靴音が近づいてくる...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ことんことんと音をたてながら台ごと横へすべっていった...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...なにかことんと物音がしたのを...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...鴨居から蚊帳の上に何かことんと落ちて来てくるくると走りだした...
田中貢太郎 「魔王物語」
...裏戸の音夜の夜中に裏戸を叩くことんことんとときたま叩く今夜来るとのたよりはないが可愛男じやないか知ら...
野口雨情 「沙上の夢」
......
野口雨情 「未刊童謡」
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槇本楠郎 「赤い旗」
...重い戸板がことんと音を立てた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...とんとんとことんといふふうに...
室生犀星 「笛と太鼓」
...ことんと入れてしまう例は幾らもあるが...
柳田国男 「海上の道」
...その珠をことんとはめ込むように石が彫ってあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...ことんとも音がしねえ...
山本周五郎 「季節のない街」
...「……小面憎(こづらにく)さよ」と、宋江はその姿態(しな)を見すえながら、白い絹足袋をぬぎ、帯を解き、そしてふところの書類挟(ばさ)みと紙入れとを、小卓の上におこうとしたとき、ことんと、床(ゆか)の上に何かを取り落した...
吉川英治 「新・水滸伝」
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