...ことりと音がしました...
海野十三 「怪塔王」
...やがてまた、ことり、ことりと、靴の音が聞こえはじめ、それが、だんだん遠ざかっていくのです...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...ことりとの物音もなく...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...ことりとの物音もない...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...あたりが静かでことりとの物音一つしなかった...
豊島与志雄 「過渡人」
...ことりとの物音もしなかった...
豊島与志雄 「反抗」
...ことりことりと音がしましたでしょう...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...文鳥は箱の中でことりともしなかった...
夏目漱石 「文鳥」
...朝から晩までことりと音もしないように静かな生計(くらし)を立てていた...
夏目漱石 「門」
...朝(あさ)から晩迄(ばんまで)ことりと音(おと)もしない樣(やう)に靜(しづ)かな生計(くらし)を立(た)てゝゐた...
夏目漱石 「門」
...ことりとも音をさせずに...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...箒が少女の荒れた手からことりと落ちました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...天井の板が夜ことりと音をたてただけでも...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...ことりとも物音を立てないので何をしてゐるのか気味が悪くなる...
原民喜 「父が生んだ赤ん坊」
...ことりことりとあたまを振(ふ)ってそれを見ていました...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...ことりことりと長い階段を上って行くのだった...
室生犀星 「三階の家」
...ことりことりと鳴る単音のような明快さでつづいてゆく...
横光利一 「旅愁」
...ことりことりという死のような単調さで総てが流れていくのだった...
横光利一 「旅愁」
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