...風のたよりにことづてて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...船番の人に言伝(ことづて)があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの子にお言伝(ことづて)を頼んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分へ伝言(ことづて)をやって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お孃さんが殺されたに違ひないから直ぐ來るやうにと言ふ傳言(ことづて)だ」「それから何うした」「一議に及ばず飛んで行きましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屋根のうへには煙突の代りに楓の木の十字架が立つんだつて!』あどけない子供がピドールカのことづてを片言で繰りかへすのを聴きながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...男衆を通じてことづてもあったことだ――もう少し...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...妻も宜(よろ)しく御言伝(おことづて)申し上げますとあるは...
南方熊楠 「十二支考」
...私の細かいことづてもつたわり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...花の香に誘はれぬべき身なりせば花のたよりを過ぐさましやはこんな歌をおことづてになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はい、おことづてを、いただいておりましたんで」「そうかえ」――お縫は、小首をかしげたのち、「じゃあ、御門をはいって、左り側の脇玄関から、用人にいって、取次いでおもらい」「そこを、お嬢さまからひとつ、もう一ぺん、若旦那さまへ、じかにお取次を、おねがいできませんでしょうか」「おや、なぜ」「あの御用人のお年寄が、何か、勘ちがいなすったとみえて、先程、お取次をねがったところ、市十郎さまは、そんな書肆は知らぬと仰っしゃるッて、お断りをくッちまったんです」「だって、御存知なのだろう...
吉川英治 「大岡越前」
...いかにも真情らしく言伝(ことづて)を頼んだ...
吉川英治 「三国志」
...返書はかかず言伝(ことづて)だけで敵の軍使を帰した...
吉川英治 「三国志」
...正季のことづてを聞いたので...
吉川英治 「私本太平記」
...敵(てき)のなかで待っていますと」竹童はもうそういう言伝(ことづて)などを...
吉川英治 「神州天馬侠」
...言伝(ことづて)はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...べんけい縞(じま)の男からいわれた通りの言伝(ことづて)を添えて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頼み入るとお言伝(ことづて)ねがいたい」「伝えておきましょう」「実は当方も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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