...わたしはおことづけをいいます...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「もみの木」
...「それを僕にことづけろとあの人が言ったんだな!」「そう」女は哀れむような目付で私を見おろした...
梅崎春生 「風宴」
...きのふもおいらんからおことづけが御座いましたよ...
田澤稲舟 「五大堂」
...姨は家にいる寡婦(やもめ)の嫁にことづけをした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...――手紙は松江の家といちばん近いコトエにことづけた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ホフラーコワさまからおことづけの手紙でございますの...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...僕にことづけがあったそうです...
豊島与志雄 「白い朝」
...さあ私は人魚抱きしめておくれ私の新らしい恋人よ船に置忘れた可愛い水夫の夢もあつたが私のことづけは白い鴎に―いゝ情人が出来ましたあゝ私はうらぶれた人魚遠くい遠くい飛んだ鴎よかへつておいでヒーロヒロ―やつぱり淋しく候―悲しく候―青い人魚は死んでしまひ候...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...ことづけて上げるわ……」炬燵にうんと火をついだので...
林芙美子 「雪の町」
...待ちに待った外からのことづけを持って...
宮本百合子 「刻々」
...おことづけのおみやげはなしでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お言伝(ことづけ)があったら言って下さい...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...与力の一人がおくにのことづけを伝えた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「ことづけにはいったから安心しねえ」町内のかしらだな...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それならことづけをする必要はない筈じゃありませんか」「あらどうしてですの」女はふしぎそうな表情をした...
山本周五郎 「風流太平記」
...とりあえず流れて行く水にことづけて...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...言伝(ことづけ)をしてもらいたいのさ」「お易(やす)い御用でございます...
吉川英治 「江戸三国志」
...立つに際して、秀吉はまたふと、(わかれて七年になる、半兵衛が妹のおゆうは息災(そくさい)かどうか、途中、立ちよって、消息を問うてみてくれい)と、ことづけた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??