...ことごとく他国の文明を移し入れただけで...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...今また珈琲を運んで来たのもことごとく給仕(ボーイ)のユアンなのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...差出される食事はことごとく自分が喰ってしまい...
中島敦 「牛人」
...神菌霊芝ことごとく我が身内に在ることを悟らなければならないと教えているのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...眼に入るものはことごとく画として見なければならん...
夏目漱石 「草枕」
...数千の人はことごとく双手(そうしゅ)を挙(あ)げながらこの二人を歓迎している...
夏目漱石 「野分」
...けれども、歴史をしらべてみると、王室も貴族も人民も、ことごとく、わが国にあるものとは、おなじではない...
蜷川新 「天皇」
...ことごとく新公使パークスの首唱と手腕になるものであった...
服部之総 「尊攘戦略史」
...禍福譏誉ことごとくみな自力をもってこれを取り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ことごとくこれを教えんとするも...
福沢諭吉 「文明教育論」
...自分に残った末の三日と併(あわ)せて六日間強く霜を降らせてことごとくその綿羊を殺し...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ願わくば大王この宝蔵の物を以てことごとく貧窮に施せと...
南方熊楠 「十二支考」
...人々ことごとく『楼炭経』にいわゆる自分天禀(てんぴん)の福力ない以上は...
南方熊楠 「十二支考」
...あの桜の夕べにあけ放された座敷までことごとくこの人は見ることができたために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...守備の兵はことごとく南山の一峰へ逃げ退いているようです...
吉川英治 「三国志」
...間(ま)ごとに万宝(ばんぽう)をちりばめてあおげば棟瓦(むねがわら)までことごとく金箔(きんぱく)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...家士はことごとく...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼らの幸福のことごとくを一挙にして打破し去るこの「死」なるものは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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