...それが何百膳(ぜん)だかこてこてある...
芥川龍之介 「水の三日」
...むやみとこてこて色を塗ることばかりを能事としている方が多くなったように見受けられます...
上村松園 「日本画と線」
...」同時に障子が開いて年取つた男と若い小間使のやうな白粉をこてこて塗つた女が入つて来た...
田中貢太郎 「蛾」
...こんなところで天麩羅(てんぷら)を食うんだね」私はこてこて持ちだされた食物を見ながら言った...
徳田秋声 「蒼白い月」
...こてこて取り出された...
徳田秋声 「仮装人物」
...少女雑誌や翫具(おもちゃ)がこてこて置かれ...
徳田秋声 「仮装人物」
...僕らの住居(すまい)にはこてこて凝りすぎて...
徳田秋声 「仮装人物」
...古い装飾品のこてこて飾られた部屋が入りつけている笹村の目には...
徳田秋声 「黴」
...そしてそれが出て行くとそこらを片着け多勢の手で夕飯の餉台(ちゃぶだい)とともにお櫃(はち)や皿小鉢(さらこばち)がこてこて並べられ...
徳田秋声 「縮図」
...ポマードをこてこてぬりたて...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...いつもこてこてと髪をなでつけて...
豊島与志雄 「反抗」
...こてこてと描いてあるんですけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...こてこてと盛り上げたもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...紅がらでこてこてと真赤に塗り立て...
中里介山 「大菩薩峠」
...世間では如何にも華かに見える風の「名文」或は「名作」らしい美妙斎のこてこての表現に比べて...
水野葉舟 「言文一致」
...白粉(おしろい)をこてこてと塗って大金を受け取っている...
夢野久作 「暗黒公使」
...母親が子供を自分の玩具(おもちや)にしたり他人に見せ附けたりする為にこてこてと着飾らせるのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...近づいて見るといかにもこてこてと花弁ばかりが枝さきにかたまっていて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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