...こつぜんとしてパアク・レイン・ホテルの帳場に出現した私たちである...
谷譲次 「踊る地平線」
...この何なに郡大字なんとかのドュウルン村へこつぜんと姿を現わしたかというと...
谷譲次 「踊る地平線」
...ルネサンスの末期にフロレンスの芸術家がこつぜんと跡を絶ってしまったように...
久生十蘭 「だいこん」
...――月の全輪がこつぜんとして私の眼前にあらわれた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...こつぜんと走りかえってきた和田呂宋兵衛(わだるそんべえ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どこかへこつぜんと見えなくなった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一方に立っていた木隠の姿(すがた)がこつぜんと消(き)えている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「あッ、あなたは果心居士(かしんこじ)先生」「小文治(こぶんじ)、ひさしく相見(あいみ)なかったの」「どうして、あんなところに」「まあよい、そこへすわれ」すわって話しこむどころの場合(ばあい)ではないが、ついぞここしばらくのあいだ、一党(とう)の人に影(かげ)もすがたも見せないでいた果心居士が、こつぜんと、そこに立ったのであるから、小文治もぼうぜんとして、思わず、腰(こし)をついてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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