...その上顴骨(けんこつ)が高い...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...時々此方(こつち)を見て居たが...
石川啄木 「菊池君」
...『何もその銭金の費(かか)る事(こつ)で無えのだ...
石川啄木 「赤痢」
...『そんなこつちやない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...惡いのけい?」村松はわざとおこつたやうに右の肩を怒らして見せたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...楼舎も庭園も忽然(こつぜん)と消えて...
太宰治 「竹青」
...此方(こつち)はいやに冷(ひや)つくね...
田山録弥 「時子」
...彼はこつこつ何かやっていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...強い意志の表象でもありそうな顎骨(がっこつ)のあたりを...
徳田秋声 「仮装人物」
...鯨骨(げいこつ)入りのコルセットのなかで見るもあわれに萎(しな)びながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...飢(かつ)ゑた*モスカーリから搾り出すほどの儲けもあるこつてねえだて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「あの人も死んでほつとしとるこつちやろ...
北條民雄 「続癩院記録」
...数人の職人がいつもこつこつと金物を彫っている仕事の音が絶え間なしに聞えて来るのであった...
堀辰雄 「三つの挿話」
...彼方(あつち)でも此方(こつち)でも禁を犯してゐた...
正宗白鳥 「避病院」
...あつちこつちと借り歩いては其処に自分の心もちを残して去るのも...
室生犀星 「故郷を辞す」
...秀吉はそこのこつをよくのみこんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...どの欄(らん)に立ってもただ恍惚(こうこつ)たるばかりであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼女は恍惚(こうこつ)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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