...床(とこ)の間(ま)の壁から陣々の風の吹きこんで来たのは滑稽(こつけい)である...
芥川龍之介 「「仮面」の人々」
...藤田は立止つて凝然(じつ)と此方(こつち)を見てゐる樣だつたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...揃(そろ)いも揃って気骨(きこつ)稜々(りょうりょう)たる不遇の高材逸足の集合であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...こつそり聞いてつたこともある...
太宰治 「六月十九日」
...とき/″\私の耳にこつそりと囁いて下すつた...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...ビスカイヤン銃弾で左の肩胛骨(けんこうこつ)あたりに穴を明けられたのが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そつちを見こつちを見して居ると醫者は和服に著換へてぐる/\と無造作に兵兒帶を締めながら「君何だい」と炬燵へはひる...
長塚節 「開業醫」
...お面はまさしく打ち込んだのであつたが「こつちからも突きが行つてるじやないかと薙刀はやり返した「あなた薙刀を構へた所へ打ち込むのは危ないですよと行司が制した...
長塚節 「撃劍興行」
...博士が忽然(こつぜん)と著名になったのは...
夏目漱石 「学者と名誉」
...「そこは寒いからこつちへ來て行火(あんくわ)にでもあたんなすつたら……」孝次郎は店の間に自分の荷物をひとまとめにして...
林芙美子 「雨」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...左脛骨(さけいこつ)及左胸(さきよう)の諸肋骨は粉砕せられたり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...こつちへ駈け足でやつて来るところでした...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...多少粗忽(そこつ)で...
山本周五郎 「似而非物語」
...内側から肋骨(ろっこつ)を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...骨立悽愴(こつりゅうせいそう)と来ていたんだから堪(たま)らない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大きく――忽然(こつねん)と大きく意識にのぼっていたところなので...
吉川英治 「源頼朝」
...どうも有(あり)がていこつてネ...
若松賤子 「黄金機会」
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