...尤も一枚こっきりのいわゆる常上着(じょうじょうぎ)の晴着(はれぎ)なしであったろうが...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...正味十一円こっきりの身代ではなかったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「あのとき一ぺんこっきりだよ...
海野十三 「三十年後の世界」
...一枚こっきりの布団に海苔巻きになって寝る...
大杉栄 「続獄中記」
...ただの十ルーブリこっきりを出して...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...一年こっきりでしょう」おたがいの品物をなげくようにいうと...
壺井栄 「二十四の瞳」
...其後黒の姿はこっきり見えなくなった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...勘定こっきりなんてみっともねえことをするな」「心得てますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あと煙草入に小粒が二つこっきりでは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜たった一枚こっきりの袷(あわせ)は殺したが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は私こっきりの生きかた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ひと間こっきりの家(うち)に住んじゃいなさらねえ」「…………」「としたら...
正岡容 「寄席」
...一遍こっきり...
三好十郎 「斬られの仙太」
...たった一回こっきりだ...
三好十郎 「胎内」
...人間一度こっきりしか生きないんだから...
三好十郎 「胎内」
...一遍こっきり...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...一ぺんこっきりでいいから言って見て頂戴...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...又四郎はここで自制心と克己力(こっきりょく)を活動させ...
山本周五郎 「百足ちがい」
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