...丸天井にこだまするピストルの音...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...わたしの森にこだまする...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...とき/″\遠くの方で鹿や狐の啼(な)くこえが谷間にこだまする...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...おなじみのエルゴ・ヴィヴァームスの歌とザラマンダ・ライベンの騒音がラインの谷を越えて向こうの丘にこだまする...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...「そこを通るのは誰だ」と厳しい誰何が静かな峡谷にこだまする...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...高く空谷にこだまする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...曠野にこだまするばかり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...丘にこだまするまでに吠え立てた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...鵙の声が谿をわたつてこだまするおもむきなど...
牧野信一 「風流旅行」
...こだまする家にまた帰って来た夢を見ることがあった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...わたしたち女性の生活に文化という言葉はどんなひびきをもってこだまするだろう...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...山にこだまする汽笛の音を久しぶりでききます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...金吾う? 金吾よーい!(それが方々にこだまする)春子 (気持よさそうに...
三好十郎 「樹氷」
...その音がガッ! と鳴って森にこだまする...
三好十郎 「樹氷」
...明るいうち開けるような「農民道場の歌」が高原一帯にこだまする)その合唱の中に――第12回金吾魚屋(中年男)鈴(女中)浜子石川おかみ敏行清乃敏子号外売り音楽東京の街路を...
三好十郎 「樹氷」
...谷にこだまするときには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...山にこだまする、大きな銃声で、敵も身方もはっと息をのんだ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...スマ子女史のわらい声がこだまする...
吉行エイスケ 「職業婦人気質」
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