...鉦(かね)は更(さら)に谺(こだま)して...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...谺(こだま)に響(ひゞ)くばかりである...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...丸天井にこだまするピストルの音...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その声もやはりこだまになって...
江戸川乱歩 「大金塊」
...と云って笑う妖婆の声は山に反響(こだま)をかえした...
田中貢太郎 「鷲」
...一声の初音こだます深雪(みゆき)不二始末のつかぬ画面を抱えて私は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...こだまするのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...谺響(こだま)のやうに答へた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...快音を谺(こだま)するシート・ノックの白球を追って...
山川方夫 「昼の花火」
...自分も遠いこだまのように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...山に谷にこだまする...
山本周五郎 「山彦乙女」
...声は長坂(ちょうはん)の水に谺(こだま)し...
吉川英治 「三国志」
...鑿(のみ)や手斧(ちょうな)の音が屋敷うちに谺(こだま)していたが...
吉川英治 「私本太平記」
...ただひとりさけびまわる彼女(かのじょ)の声が木魂(こだま)するばかりだった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...峰(みね)谷々(たにだに)の木魂(こだま)がひびき返(かえ)ってきたあとから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...天王山に銃声の谺(こだま)していたうちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...けたたましく密林のうちに谺(こだま)を呼んだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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