...地球の高い温度がこたえるのです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...もう此れ以上持ちこたえることが覚束ない形勢であった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...飯! 飯といふもののうまさありがたさが身にしみる、心にこたえる、私は貧乏だ、そして幸福だ...
種田山頭火 「其中日記」
...物価騰貴――日用品が高くなるのは私にもこたえることである...
種田山頭火 「其中日記」
...鴨の羽音冴えかえって胸にこたえる...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...両刀の重味がどうにも身にこたえるようで...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰人にも増して身にこたえるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その足を大地に踏みこたえるように立て直して...
中里介山 「大菩薩峠」
...私もそういうあなたの笑い顔にこたえるいつもの顔ですこし笑ったような顔になって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは長く続けるとひどくこたえるものだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...頭が痛むとすぐ神経にこたえる...
山本周五郎 「追いついた夢」
...「そんなにこたえるか」「こたえますね」と...
山本周五郎 「花も刀も」
...道化男はいつも千番に一番の兼ね合いで踏みこたえる...
夢野久作 「暗黒公使」
...中央の分裂にこたえる谺(こだま)のように...
吉川英治 「私本太平記」
...こたえる声さえでなかったのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...神妙(しんみょう)に首をたれてこたえる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「こたえる以上、おぬしに対して、うそはいえぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ばかに暑さがこたえる』『今日は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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