...こそこそとほかでぬすみ喰いをしゃアがる!」子供はふたりとも吹き出した...
岩野泡鳴 「耽溺」
...こそこそとどこかへ立ち去ろうとしたが...
江戸川乱歩 「影男」
...こそこそと室を出てどこへか往ってしまった...
田中貢太郎 「春心」
...小供の爪の先きが人の肉體をこそこそと掻きおろしてくる樣なきつい温さを含んだ日光に額をさらしながら...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...こそこそとひょろひょろと自分の下宿へ帰ってゆくのが見られるという噂が伝わった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼等はその障壁の背後へこそこそと逃げ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...次にテーブルを囲んだ人々の環を伝わって卓の下でこそこそと品物が廻される...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...こそこそと共同の顔洗い場へ行かねばならない...
永井荷風 「夏の町」
...若い衆はみんな自分の女を見つけると彼を棄ててそこらの藪や林へこそこそと隠れて畢う...
長塚節 「太十と其犬」
...逃げ腰になっているところだったので、江崎の子分たちは、こそこそと、群衆をかきわけて、消えてしまった...
火野葦平 「花と龍」
...眠を貪るやうにこそこそと行火に伏した丸い背が...
水野仙子 「四十餘日」
...こそこそとその用意をするらしいのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こそこそと逃げるように歩いていた...
山川方夫 「お守り」
...こそこそと真剣に話しあっているのだって...
山川方夫 「歪んだ窓」
...こそこそと宿の筑波屋へ戻ってゆく...
吉川英治 「江戸三国志」
...ほどなくみなこそこそと腰を上げて去り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...こそこそと出没するのではない...
吉川英治 「親鸞」
...こそこそと捜し出した...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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