...ややもするとこじれた反抗や敵愾心(てきがいしん)から一時的な満足を求めたり...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...「たかだか風邪のこじれです...
泉鏡花 「婦系図」
...Tの気持はもうこの時にいい加減こじれていたのです...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...彼の気持はたしかに酔いにこじれて...
梅崎春生 「黄色い日日」
...墓地の方へ行くことにしましょう」会話が変にこじれて来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...四男が風邪(かぜ)のこじれから肺炎おこして...
太宰治 「虚構の春」
...あんな工合(ぐあい)に妙にこじれて口も利かなんだのんですと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そして妙に気持ちがこじれてきました...
豊島与志雄 「子を奪う」
...へんにこじれると...
豊島与志雄 「常識」
...あんな風に変にこじれたような気がするんですもの...
豊島与志雄 「変な男」
...またいなくなったんだ」小焦(こじれ)ったく啖呵(たんか)を切ったその声に...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったん話がこじれだすと...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...お前はお前の幾分こじれた気もちを今度は明さんの方へ向けだしていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...もしこじれたならばそのときはどうなるか? 計画の挫折だけではなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...「僕はいよいよ実行運動に入ろう」「時はあたかもウンカ問題で村会とこじれている」「やさしくなくとも僕はやる...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...「すでに二十日になる」攻めこじれた城をながめ...
吉川英治 「三国志」
...陥ちこじれると陥ちないものでござる...
吉川英治 「新書太閤記」
...「なんだか酒がうまくねえ」こじれたお十夜は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??