...妙にこじれた状態の時であった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...少しこじれ気味になって...
徳田秋声 「仮装人物」
...それがこじれて肋膜(ろくまく)になってしまったのである...
中島敦 「環礁」
...神戸にゐた三歳の時器官支カタルがこじれて喘息が持病になり...
南部修太郎 「自分のこと」
...乘り込んでから事態がかうこじれて來ると...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...恐ろしい疑い私と香川礼子の間は、此の血腥さい事件を転機として、妙にこじれて、疎々(うとうと)しくなって行きました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それがこじれた跛者ださうで」「娘は?」「娘のお歌さんは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相手が三馬なのでこじれるだけこじれて行った...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...白川はこじれてしまって...
久生十蘭 「雲の小径」
...炭積機問題がこじれよるけ...
火野葦平 「花と龍」
...こじれはせんじゃろうが...
火野葦平 「花と龍」
...一高へ三度こじれて簿記ときめ夜刃郎馬鹿らしさ十六才の産婆出来同供部屋で字学と云へば運転士同豆腐屋の手を拭いて取る小紙幣同舶来の風邪をひいてと女将云ひ同メンバーによれば外野に兄が居り同冷性で女車掌をあきらめる同豆餅屋ガードの下へ巣を作り同徳川夢声君は一高を二回受験して失敗した結果...
正岡容 「大正東京錦絵」
...「僕はいよいよ実行運動に入ろう」「時はあたかもウンカ問題で村会とこじれている」「やさしくなくとも僕はやる...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...こじれた所がなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...酔ひがこじれて、蒼白く気味の悪いやうなからみ方である)え?志水 なんだ、急に?香代 へん、お前達はそれでも男か? それでも人間か? 島田さんとこの婆さんはな、もう食へないし、会社からの金は払下げて貰へないし、ニツチもサツチも行かなくなつて、泣くにも泣けないで真青になつてゐるんだぞ!志水 ……急に又、そんな――...
三好十郎 「地熱」
...却(かえ)って妙にこじれだすようであった...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...とうとうこじれやすいお米をこじらしてしまった」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いらいらとこじれた眼が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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