...すぎこし方のことどもを夢のやうに思ひめぐらいて居つたれば...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...すこし方向をかえてみる...
海野十三 「暗号の役割」
...過ぎこし方を顧みて何かはせむ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...すぎこし方(かた)が思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぼんやりとこし方(かた)をながめながら立っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こし方(かた)や行く末のことを考えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「弁信さん、お前がその気なら、あたいだっていやとは言わないよ」この二人は、木茅(きかや)に心を置く落人(おちうど)のつもりでいるのか、それとも道草を食う仔馬(こうま)の了見でいるのか、居候から居候へと転々して行く道でありながら、こし方も、行く末も、御夢中であるところが子供といえば子供です...
中里介山 「大菩薩峠」
...こし方(かた)は大東の岬...
中里介山 「大菩薩峠」
...こし方の飛騨の高山の方をそっと見返りましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...女はこし方の高山の方へと向き直りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...早くいうと炭火のおこし方のけいこがあるのは知っているでしょう...
羽仁もと子 「女中訓」
...火のおこし方とか...
原民喜 「忘れがたみ」
...こし方や我れおのづから額(ぬか)くだる謂はばこの恋巨人の姿之は作者自身の場合を述べたものであるから...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...同じ頃の歌に 病む人ははかなかりけり縺れたる文字の外にはこし方もなし 木の間なる染井吉野の白ほどのはかなき命抱く春かな といふ様なのがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...こし方を見渡せばこゝぞ桟のあとゝ思しきも今は石を積みかためれば固より往き来の煩ひもなく只蔦かつらの力がましく這ひ纒はれるばかりぞ古の俤なるべき...
正岡子規 「かけはしの記」
...富裕とはいえないまでも不自由ということを知らなかったこし方に比べれば...
山本周五郎 「日本婦道記」
...昭和十三年或る日こし方を書き綴れよと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...「やっ?」すこし方角が違ったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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