...こしらえ物のほうが...
太宰治 「如是我聞」
...それは死骸を探しに来る遺族に判りやすくするためにこしらえたものであった...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...こしらえるうちに二句を得た...
種田山頭火 「其中日記」
...わさびをそえたひやし料理などをこしらえるにちがいない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...大変大きな紙の袋をこしらえました...
豊島与志雄 「お山の爺さん」
...その間を利用して規那皮(きなひ)の新しい薬をこしらえに行った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしの手でこしらえて上げようと存じます...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の積み蓄えた金銀財宝を盗めば、コソコソ泥棒でも罪になるが、人の苦心してこしらえた著作や、狂言を、いいかげんに盗み散らして、こしらえて、それで罪にならないものか知ら、これは問題だと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そいつを数知れずこしらえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し資本をこしらえて来て...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こん度は自分でこしらえた假想敵に向つて批難を浴せかけられるのだ...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...或るとき或る人間が先の尖った石か貝の片の一方に糸を通す穴をこしらえて針を発明した...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...夜はお魚のスープをこしらえて御飯をスーさん...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中には己の思付で己より沢山金をこしらえるものもある...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...こしらえて可愛(かわい)い子には与えたのだが...
柳田国男 「こども風土記」
...胸当などをこしらえて...
柳田國男 「日本の伝説」
...しかもその歌のこしらえかたが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...おまえたちがこしらえたの」「あの中のご仏像を...
吉川英治 「親鸞」
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