...昨日まで朝から晩(ばん)まで張りつめしあのこころもち忘れじと思へど...
石川啄木 「悲しき玩具」
...わたしその連中を見た時のような心持(こころもち)がするわ...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...すこしは殊勝なこころもちのなかに発見するであろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...官憲の臨検に対する故意から黒帽(こくぼう)をかぶらなければならんと考えたのであろう心持(こころもち)も読める...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...気が開けていくこころもちになるのである...
中井正一 「美学入門」
...都市を離れた心になる……自分は何となく気抜けした心持(こころもち)で...
永井荷風 「曇天」
...各国人の長所を学びたい心持(こころもち)する...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...「畜生ッ一行も書いてやるもんか」と言った自棄(やけ)な気持(こころもち)になるのでした...
野村胡堂 「音波の殺人」
...こころもちのいいそのくせちょっとひょうきんなところもあるむすめでした...
久生十蘭 「海豹島」
...愉快(いいこころもち)はしないからアア困ッた事に成ッたと思ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...上野高女の生徒のこころもちに...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...それから醤油はお吸物へ入れる位な心持(こころもち)でホンの少し入れないと長く煮ますから詰まって塩からくなります...
村井弦斎 「食道楽」
...昔の人の心持(こころもち)をよく理解し...
柳田国男 「母の手毬歌」
...えらい声で母親がどなるのでたちまち普通の心持(こころもち)になった...
柳田国男 「山の人生」
...心持(こころもち)速度を緩めつつ半分傾きながら通過した...
夢野久作 「斜坑」
...白い顎をこころもち落して...
吉川英治 「日本名婦伝」
...われわれもそのこころもちに同感のできるほど興奮していた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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