...翁(おきな)びし「地(ち)」の知りて笑(ゑ)む世の試(こころみ)ぞかやうなる...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ここに人生がある――それは大部分わたしにとってこころみられたことのない実験である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自衛の抗議をこころみているわけなのだ...
太宰治 「如是我聞」
...こころみに暗い螺旋段をノウトルダムの塔上へ出てみたまえ...
谷譲次 「踊る地平線」
...大石先生は冒険(ぼうけん)をこころみてみた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...然しながら之に就いて是非の議論を試(こころみ)ることを欲しない...
永井荷風 「枇杷の花」
...抗争をこころみても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...こころみに都女を誘へりと霧のいふべき山の様かな昭和六年九月の法師温泉吟行には夫人...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...――私は浦島物語のパロディをこころみていたのだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...綱を引きこころみてから...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...私と三人で面会して一応の質問と観察をこころみた...
夢野久作 「少女地獄」
...今朝から連続的にこころみて来た彼奴の実験が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その絶頂(ぜっちょう)のとりでへでようとこころみた小太郎山(こたろうざん)そのものの姿(すがた)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いくらかの抗弁はこころみたものの...
吉川英治 「新・水滸伝」
...栃木県足利地方の史蹟歩きをこころみた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...そこでたいへん例外なこころみとなるが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...病後の初旅を吉野山へこころみた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...けれど、とにかく、画技なども、女性の教養の一つであったとすれば、家の氏神への納経に、彼女たちも、思い思いに、絵具を溶き、金泥をこころみ、切箔(きりはく)や砂子撒きなどにも手を出して、草花の描き入れや、土坡の染めなどに、筆をとったと見ても、そう間違いはないだろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
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