...丈長髮(たけながかみ)のふくだみに玉を擲(なげう)つここちして「名利(みやうり)」の叫(さけび)ふたがずば...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「ソネット」
...もう夢みるような心地(ここち)で...
太宰治 「虚構の春」
...ここちして...
太宰治 「盲人独笑」
...優曇華(うどんげ)の花咲くここちいたしておりまするに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ここちよい音をさせてつぐのである...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...身の毛がよだつようなここちがした...
寺田寅彦 「柿の種」
...父に別るる哀(かな)しさもいささか慰めらるる心地(ここち)して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...初めて夢からさめたような心地(ここち)になって...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...何の感じをも持っていないような心地(ここち)がしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...柔情(にゅうじょう)甚だ忘るべからざる心地(ここち)す...
永井荷風 「江戸芸術論」
...鳴りやまぬ弦(ゆづる)を握った心地(ここち)である...
夏目漱石 「草枕」
...(六月五日)この頃の短夜(みじかよ)とはいへど病ある身の寐られねば行燈(あんどん)の下の時計のみ眺めていと永きここちす...
正岡子規 「墨汁一滴」
...叩くだけにして下さい」大原「ハイハイ畏(かしこま)りました」とお登和嬢に口を利(き)かるるは小言(こごと)にてもまた身に心地好(ここちよ)し...
村井弦斎 「食道楽」
...今夜初めて見たここちがする」「献じましょう...
吉川英治 「三国志」
...鳥の青天へ帰ったようなここちがする」と...
吉川英治 「三国志」
...孔明の場合にあっては実に夭折(わかじに)であったようなここちがする...
吉川英治 「三国志」
...その翼(つばさ)の力さえなんだかおそい心地(ここち)がする...
吉川英治 「神州天馬侠」
...何たるここちよき...
吉川英治 「新書太閤記」
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