...湿った苔(こけ)になった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...鱗(こけ)のある鉛色(なまりいろ)の生物(いきもの)のやうに...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「癩病やみの話」
...僅かの間にたわいもなく眠りこけてしまったのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...喜劇に笑いこけていた見物達は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...すでに雨が透らないようになっていた家の側面をこけら板で張った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...背に痩せこけた女の兒を負っていた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...「みなし子はよう寝とる」と老婆が言った、「痩せこけて、骨と皮ばかりだ...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...黄色く、瘠せこけて、ぼろぼろの服装をした、顔を蹙めた、欲が深そうな、しかも自屈謙遜して平這(へたば)っている...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...障子をあけると綺麗に苔(こけ)のついた座敷の庭...
中勘助 「独り碁」
...母家(おもや)から別れたその小さな低い鱗葺(こけらぶき)の屋根といい...
永井荷風 「妾宅」
...白痴脅(こけおど)かしのうちにも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こけんに拘(かゝ)はるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頬がすッこけて、色の褪めた壁紙のような沈んだ顔色をした、二七、八の青年である...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...こけら葺きに蠣殻をのせた屋根がふつうだったと出ているから...
柳田国男 「母の手毬歌」
...苔(こけ)のついた石燈籠(どうろう)だの...
山本周五郎 「桑の木物語」
...新しいこけら葺(ぶ)きの建物が三棟...
山本周五郎 「山彦乙女」
...自分の沽券(こけん)にかかわるように...
吉川英治 「三国志」
...苔(こけ)の生えた板廂(いたびさし)が軒を並べていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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