...馬琴の衒学癖(げんがくへき)は病(やまい)膏肓(こうこう)に入(い)ったもので...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...煌々(こうこう)たる自動車用電球らしいものが二本の線と共にぶら下っているのであった...
海野十三 「深夜の市長」
...皎々(こうこう)と照りわたる月の面(おもて)を仰いで誰に云うともなく呟いた...
海野十三 「地球盗難」
...煌々(こうこう)たる電灯の明るさに...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...そいつが聞きものだね」「好個(こうこ)の探偵小説だね...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...その取りあわせには人を恍惚(こうこつ)とさせるものがある...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...何気なく眺めている母子の恍惚(こうこつ)とした様子...
谷崎潤一郎 「細雪」
...実はこうこういう竹山茂樹という青年を探ってる者で...
豊島与志雄 「椎の木」
...彼は中傷によってへつらわれた好々爺(こうこうや)らしい快い微笑を浮かべて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...国貞は美貌の侍女(じじょ)貴公子が遊宴の状(じょう)によりて台(だいしゃ)庭園(ていえん)の美と衣裳什器(じゅうき)の繊巧とを描出(えがきいだ)して人心を恍惚(こうこつ)たらしめ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...十六の灯(ひ)が煌々(こうこう)と照り渡って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この時こうこうと鳴りだした除夜の鐘...
久生十蘭 「魔都」
...どうも一度(ひとた)び膏肓(こうこう)に入った病はちょうどモヒ患者の如く中々癒りそうもなく...
牧野富太郎 「植物記」
...いっこうことばも出ませんでした...
宮沢賢治 「貝の火」
...くらやみの長五郎がこうこうだと...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...孝行者(こうこうもの)の手本(てほん)だといっているが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...……曠古(こうこ)の大事業……空前の強敵……絶後の怪事件……そんなものに取巻かれて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...坑口(こうこう)から土をあげた...
吉川英治 「新書太閤記」
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