...はえしげった草の中に桃金嬢(てんにんか)と白薔薇との花輪が置いてありましたが...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...赤い実(み)をつけてしげっている...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...お君はげっそりとまた姿が痩(や)せて...
泉鏡花 「縁結び」
...月世界(げっせかい)だ」魚戸の声だ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...しげった枝にかくれて...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...こないだも、柳井(やない)(と、やはり弟の学友で、子爵の御次男のかたのお名前を挙げて)の兄貴の結婚式に、あんちきしょう、タキシイドなんか着て、なんだってまた、タキシイドなんかを着て来る必要があるんだ、それはまあいいとして、テーブルスピーチの時に、あの野郎、ゴザイマスルという不可思議な言葉をつかったのには、げっとなった...
太宰治 「斜陽」
...うで卵のげっぷばかり出て悲しさ限りなく...
太宰治 「新釈諸国噺」
...安政二年三月彼が月性(げっしょう)に与えたる書中に曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その木蔭のかげった苔の上に倒れた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...その死物狂いの逃げっぷりを面白がって...
中里介山 「大菩薩峠」
...げっそりと力が減っちまうんだっていうことを聞きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...長蔵さんと赤毛布(あかげっと)が草鞋(わらじ)を脱いでいる...
夏目漱石 「坑夫」
...その無闇(むやみ)な激昂(げっこう)や他に対する嫌味(いやみ)なまでの罵倒(ばとう)も...
橋本五郎 「地図にない街」
...げっそりするような声であった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...久美子自身は警察の連中を無視しているつもりだったが、こんなことをするようでは、やはり恐れているのだと思って、げっそりした...
久生十蘭 「肌色の月」
...考えるだけでもげっそりと痩せるような気がした...
室生犀星 「三階の家」
...月花流(げっかりゅう)の熊本方(くまもとがた)では...
吉川英治 「神州天馬侠」
...げっそりと衰えた塙郁次郎は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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