...けんもほろろにはねつけた...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...けんもほろろであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...明る日学校でこちらが見張つてるとも気づかずこつそりそばへよつてなにかいひかけたがおちやんは もうあなたなんぞ嫌ひだ とけんもほろろの挨拶をした...
中勘助 「銀の匙」
...けんもほろろに断る勇気もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黙って見ていて下さい」平次はけんもほろろにそっぽを向きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはけんもほろろの挨拶で追い返され...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お宗旨の事ならそっちへ訊いて下さい」少しけんもほろろです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死んだ女房が夢でも見たんだろう――とけんもほろろの挨拶...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「当藩には左様な者はござらぬ」というけんもほろろの挨拶です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...けんもほろろの挨拶じゃありませんか」「…………」平次も何か予想外なものを感じました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...けんもほろろに断わられてきたところだった...
久生十蘭 「金狼」
...ソバケーヴィッチのけんもほろろな挨拶にすっかり当が外ずれて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」いつもいそがしいおかあさんが、今日は朝からゆれイスにかけて本を読んでいるふしぎなありさまと、けんもほろろな、その言葉に、ジョウは、「へんだわ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...たちまちけんもほろろに叱った...
吉川英治 「三国志」
...一艘の舳(みよし)のへりに立って大工や人夫を督励(とくれい)していた奉行らしい男は、それへ来た藤吉郎の列に気づくと、「何者だッ」と、舳からとび降り、けんもほろろに、駈け寄って咎(とが)めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...けんもほろろに叱りつけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...けんもほろろにお断りである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...うちでは、小僧を世話して貰いましょうとは云ったけれど、何も、よそのお坊っちゃんを預かるなんて云ったわけじゃないものね」と、けんもほろろに、煙草のヤニだらけな前歯を遠慮なく見せたあげく、「いいわよ、蒲団なんかは、前にいた正どんの夜具があるから、これは持って帰って頂戴...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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