...一から十まで外国をいゝと思う人とまるで外国をけなす人と...
石川欣一 「山を思う」
...したがつてその人間に対する比例からいつても彼の作品をこの程度にけなすことはこの場合絶対に必要なのだ...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...げらげらと明けぱなしでけなすのであった...
犬田卯 「錦紗」
...スケベイオヤヂとけなすべからずぢや...
種田山頭火 「其中日記」
...徒(いたず)らに皮相の奇を求めるとけなす人はあるだろうが...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...殴りつけなすったわね...
豊島与志雄 「狸石」
...不潔な快楽をしりぞけなすったら...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...今探しにお出かけなすったところなの...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...若い女子(おなご)のお客と見たら臆面(おくめん)なしに応対にお出かけなすった」皆々笑っていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうかお助けなすって下さいまし」駕籠の傍へ手をついたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰がいちばん先にこの死骸を見つけなすった...
中里介山 「大菩薩峠」
...帰るかね」「いいえ……ちょっと旅へお出かけなすったんですから」「旅に出たって? おやおや」がんりきは...
中里介山 「大菩薩峠」
...因幡の白兎伏野(ふしの)に寝てる因幡(いなば)の白兎ピヨン ピヨン八十神(やそがみ)様の来ない来ないうちにピヨン ピヨン身干山(みぼしやま)へあがれかくれ狐ほゥ ほゥ 穂に出たすすきの穂狐が来るから気をつけなすゥ すゥ すすきの葉の蔭にや狐がかくれてゐるだとさよゥ よゥ 呼んでる声がするすすきの蔭から呼ぶのかな半月お月さま半分かけた半かけお月...
野口雨情 「未刊童謡」
...御酒を一本綺麗におあけなすつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうして殺されかけなすったか」あまりの奇怪さに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見付けなすったんで?」平次の好奇心もかなり揺すぶられます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうぞお掛けなすつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なにしろジョン・スチュアート・ミルが軽率な発言をして長年の労作をけなすんだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
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