...ことわつておくが私は決して山中の作品をけなすために病中をしのんでまで筆を起したのではない...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...スケベイオヤヂとけなすべからずぢや...
種田山頭火 「其中日記」
...――世間には千人針を以て迷信であるとけなす「迷信打破」主義者も少なくない...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...道中お氣をつけなすって!」リーザは眞蒼な顏をして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「先生が青い玉散らしの襟(えり)飾りをおつけなすったら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気をおつけなすって下さいまし...
直木三十五 「南国太平記」
...ここへおかけなすって...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺(おい)らに一口上げてくれって? そんな人はいねえはずだが」「どうかここをおあけなすって下さいまし」「どうもおかしいな」米友はおかしいと思いながら戸をあけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...お助けなすって下さい...
中里介山 「大菩薩峠」
...何とかけちをつけて毒でもあるかのごとくけなす...
新渡戸稲造 「自警録」
...旦那樣の枕許の用箪笥へ手を掛けなすつたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見付けなすつたんで?」平次の好奇心もかなり搖(ゆす)ぶられます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かく申し候とて全く真淵をけなす訳にては無之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...旦那さまが途中からわたくしを見付けなすったりしたことが...
室生犀星 「ゆめの話」
...道中お気をつけなすって...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...取っておけ」「おふざけなすっては困りますよ」「まだ言ってやがる...
吉川英治 「私本太平記」
...お吸(つ)けなすって」煙草盆を...
吉川英治 「治郎吉格子」
...「お助けなすって下さいましたか」「おお...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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