...ひとつの聲はさゝやきぬ「樂しかりけり世の夢は」ほかなる聲はつぶやきぬ「哀しかりけりわが夢は」嗚呼樂みか哀みかもゝ年足らぬ夢の世の差別(けじめ)は何のわざならむ...
土井晩翠 「天地有情」
...真物と偽物とのけじめが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...はたからは何のことやらけじめがつきませんでね...
豊島与志雄 「白蛾」
...時間のけじめのつかない明るさだった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...一寸(ちょっと)見てはけじめもわからぬが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あらゆるけじめを破るのだったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...空と地のけじめも消えていた...
本庄陸男 「石狩川」
...いつまでもけじめがつかないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...良し悪しのけじめが激しい個人陶や...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...神か仏かのけじめもなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...趣味のある者ない者のけじめなく...
吉川英治 「折々の記」
...主客のけじめも打ち忘れて...
吉川英治 「黒田如水」
...昼夜のけじめもなく急がれた“城づくり”なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...夜も昼もけじめがない...
吉川英治 「新書太閤記」
...けじめをつけるように...
吉川英治 「新書太閤記」
...家庭即戦陣の――吹きすさぶ所のけじめない時代――を歩むにしたがい...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふたつにけじめをつけておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...何のけじめを」と...
吉川英治 「親鸞」
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