...なさけない……何(なに)が何(なに)やら自分(じぶん)にもけじめのない...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...自分にもさして懸隔(けじめ)がなく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...町人と区別(けじめ)を立てる時節でもなく...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...けじめがつかないうちに賽を消され...
中里介山 「大菩薩峠」
...間違いのないようにはっきりけじめをつけて呼ぶ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その区別(けじめ)がはっきりしない...
久生十蘭 「魔都」
...追憶ではそれらのけじめを知らないたゞ麗かな日である...
牧野信一 「毒気」
...……物事のけじめも...
三好十郎 「地熱」
...つまり彼らは記憶と分別との間にけじめをつけないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...入墨の習慣とに何の本質的けじめがあるかを知るに苦しむ者です...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いたるところに敵味方のけじめもつかぬ血戦が繰り展(ひろ)げられていた...
吉川英治 「黒田如水」
...昼夜のけじめもなく急がれた“城づくり”なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...そんなけじめは誰にもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういうけじめを捨てよという所に念仏門の新味もある...
吉川英治 「親鸞」
...史実と小説とのけじめ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...けじめはない」「そして...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...声涙(せいるい)のけじめがなくなって...
吉川英治 「松のや露八」
...姉妹(きょうだい)の気持にけじめは持たなかったが...
吉川英治 「無宿人国記」
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