...陽には磊落(らいらく)らしく見えて実は極めて狭量な神経家たる紅葉は美妙が同人に抜駈(ぬけが)けして一足飛びに名を成したのを余り快よく思わなかったらしい...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...菜っ葉や肉を押しつけがましくおまけして呉れたりする...
梅崎春生 「凡人凡語」
...三人は手わけしてそれを持った...
海野十三 「宇宙戦隊」
...神様におあずけして...
海野十三 「恐竜島」
...今では大隅学士を大いに手助けして一日も早くこの事件の解決を図ろうと決心したのだった...
海野十三 「地球盗難」
...姿をけしてしまいました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...通俗に言えば男女手分けして働くのである...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...壁画の摸写は四組に手分けしてされていた...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...ちょっと用件の話だけして...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...湯川さんのところには、三泊だけして、御別れして、ワシントンへ行くことにした...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...ジェラルド・ベナが見事な青銅色に日焼けしているのは何年も世界中をうろついていたせいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...高官たちへの纏頭(てんとう)の衣服類の製作を手分けして各夫人の所でしているかたわらで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほのおをもみけして...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「十二人兄弟」
...重臣老職のうちおもだった七人に挨拶だけして廻った...
山本周五郎 「いさましい話」
...内外の事をお扶(たす)けしておりますれば……」孔明は奏しながら...
吉川英治 「三国志」
...先駆けして来る筋のものではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひと儲けして、次の旅へ向われる路銀をおこしらえになってはいかが?――頻りとすすめるのを、武蔵はにやにや聞いていたが、もう飽々(あきあき)したという態(てい)で、「いや、そういう御用なら、長座は無用、ごめんをこうむる」あっさり断ると、三名の方では、むしろ意外とするらしく、「なぜで?」とたたみかけて来る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...斬りかけ斬りかけして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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