...ところが、ぐあいのわるいことに、ちょうど王さまの顔にぶつかってしまったので、王さまは、「これは、けしからん」と、言いました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「とびくらべ」
...貴様の居る仁王小路が俺の監督範囲ぢやから、俺は赤髯(校長)のお目玉を喰つたのぢや、けしからん、不埓(ふらち)ぢや...
石川啄木 「葬列」
...」「生(き)まじめな天聲もなか/\話せる樣になつた、な」と、氷峰はからかひ半分に、「賄賂(わいろ)などを取つて、けしからん...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...けしからん話だ」「そうだ...
海野十三 「海底都市」
...「けしからん怪少年だ...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...君はけしからんぞ!)3.彼女は懷姙してゐる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...縄張りを荒すとはけしからん」冗談のようでもあり...
高見順 「如何なる星の下に」
...けしからんことを云うなよ)と云って笑ったことを思いだした...
田中貢太郎 「青い紐」
...こんなところへ車を仕掛ける理由(わけ)がわかりません」「けしからん」一行のうちの...
中里介山 「大菩薩峠」
...ハワイより高いというのはけしからんということになる...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...僕が友人に対して俺(おれ)の飯(めし)を食いながら反対するのはけしからんという一喝(かつ)は...
新渡戸稲造 「自警録」
...この川柳を読んでみろ」「は?」「こんな川柳を、作るやつも作るやつだが、載せるやつは、もっと、けしからん...
野村胡堂 「胡堂百話」
...けしからんことには...
林芙美子 「泣虫小僧」
...『覚えてろよ!』『けしからん畜生め!』なんてことは言わない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...けしからんロシア人じゃないか」マクスウェルが笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ひとの屋敷へ這入つて来るとはけしからん...
牧野信一 「淡雪」
...「隠そう隠そうとしてあまり御前へ出さずに陛下をお悩ましするなどということはけしからんことだ」と源氏は言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「けしからん事を言ふ男だ...
森鴎外 「半日」
便利!手書き漢字入力検索