...という様なけしからぬ空想をさえ描いた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...」「けしからぬ...
太宰治 「黄村先生言行録」
...いつもお傍(そば)ちかく侍(はべ)って若殿にけしからぬ事を御指南申したりして...
太宰治 「新釈諸国噺」
...けしからぬ臆測(おくそく)が囁(ささや)き交されているという事は...
太宰治 「新ハムレット」
...といふ私のけしからぬ俗な念願は...
太宰治 「津軽」
...あんな事を言うとはけしからぬとのお叱(しか)り...
太宰治 「パンドラの匣」
...その他さまざまのけしからぬ空想などが...
太宰治 「待つ」
...当家へいちごんのあいさつもなく手入れをするとはけしからぬ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...かなりけしからぬ態度でふざけているところを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...自分の絵の道具をもって来ないとはけしからぬ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...同時にまた若々しいけしからぬ心であると反省もしていたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良人(おっと)のあることなどは問題でなく恋は成り立つに違いないとこんなけしからぬことも源氏は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とめどなく涙の流れるのもけしからぬ自分の心であると浮舟は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恋歌はけしからぬ不行儀のものになったのだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それをそのような俗な研究に利用するのはけしからぬという人があるか知らぬが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...時々せしめて行くからけしからぬと申すのだとある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...妻が他の男と夢の中でけしからぬ悦び事をしているにちがいないと思って悩む男のことが書いてあった...
横光利一 「夢もろもろ」
...中には非文化的なことをここまで来てもやるとはけしからぬと怒って自室へ引っ込むものも一二あったが...
横光利一 「旅愁」
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