...『優曇華(うどんげ)物語』の喜多武清(きたぶせい)の挿画が読者受けがしないで人気が引立たなかった跡を豊国(とよくに)に頼んで『桜姫全伝』が評判になると...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...僕もその会員の末席をけがしているからだ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...少年はすこし拍子抜けがしました...
太宰治 「津軽」
...足をけがしていらっしゃいますよ」和智君は私が家内と子供を下へ伴れに往っている間に...
田中貢太郎 「変災序記」
...とうとう根負けがしてしまって声をかけました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...まだその外にも何か仕掛けがしてあるらしい...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...「けがしたかい?」そばにならんですわって...
徳永直 「白い道」
...あいつらの意気組みも拍子抜けがしてしまいましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...相当面負(かおま)けがしているようでもあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しばかり拍子ぬけがしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣拔けがしたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この頃は雪解けがしている故...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...返つて気抜けがした...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...家中の者が悉く留守で張合抜けがしてゐるところなんだと云つた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...「大そう寒けがして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...シャグマ」と喚き立て出て行けがしの愛想づかしだった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...館にいるときでも、帯刀とゆっくり話すようなことはなかったし、鹿狩でけがして、あとの養生に青根へ湯治にいったときも、帯刀ではなく宇乃を伴れていった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...厨(くりや)の女たちの声と鳥の音だけがしずかだった...
吉川英治 「私本太平記」
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