...葉子はパラソルを畳もうとして思わず涙ぐんでしまっていた...
有島武郎 「或る女」
...金蓮は強い力でぐんぐんと引張った...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...ぐんぐん先へ出た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...へ!」そこで彼はふいと口をつぐんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しみじみと涙ぐんだ...
豊島与志雄 「道化役」
...それを彼は考えあぐんでるんだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...お前は眼に一杯涙ぐんでいる...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...一支隊たる李陵の寡軍(かぐん)にたいした期待のもてよう道理がなかったから...
中島敦 「李陵」
...五千両の金をさがしあぐんでいるところへ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寒かつたかい」私は「腹が空つたらう」と云ひかけて口をつぐんだ...
葉山嘉樹 「氷雨」
...彼はあたりかまわず前へ前へとぐんぐん突き進んで行った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...夜具も郡内(ぐんない)か何(なに)かだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...実に面目ないといって涙ぐんでの咄しも...
三宅花圃 「藪の鶯」
...そしてうつ向いて泪(なみだ)ぐんだ...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...あの間(あひだ)から群青(ぐんじやう)をちらと抹(なす)つたセエヌ川……涼しい風が吹いて来る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...昭信将軍(しょうしんしょうぐん)呉子蘭(ごしらん)...
吉川英治 「三国志」
...群(ぐん)をぬいて如才(じょさい)のない...
吉川英治 「私本太平記」
...群鴉(ぐんあ)が...
吉川英治 「新書太閤記」
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