...どうも日本人の貧弱な顔ぢや毛皮の外套(ぐわいたう)の襟へ頤(おとがひ)を埋(うづ)めても埋め栄(ば)えはしないやうな気がする...
芥川龍之介 「一番気乗のする時」
...存外(ぞんぐわい)あるものなり...
芥川龍之介 「雑筆」
...存外(ぞんぐわい)古風土記(こふうどき)にありさうな...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...恁(か)うまで恥(はぢ)も外聞(ぐわいぶん)も忘(わす)れて...
泉鏡太郎 「艶書」
...これは宙外(ちうぐわい)さんの猪苗代(ゐなはしろ)から...
泉鏡太郎 「怪力」
...外國(ぐわいこく)から直接(ちよくせつ)日本(にほん)に輸入(ゆにふ)するものは一割(わり)一分(ぶ)皆(みな)高(たか)く買(か)はなければならぬのである...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...其結果(そのけつくわ)二億圓(おくゑん)以上(いじやう)の在外資金(ざいぐわいしきん)を買取(かひと)ることが出來(でき)たのである...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...これ意外(いぐわい)に出(で)て論(ろん)じる程(ほど)の材料(ざいれう)を...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...時には何うしてこんな不愉快な塞外(さいぐわい)の地にやつて来たらうと思ふやうなことも度々(たび/\)あつたが...
田山録弥 「時子」
...(くわいぐわい)は固く決めてゐた...
中島敦 「盈虚」
...がや/\と騷(さわ)いで居(ゐ)た家(いへ)の内外(ないぐわい)は共(とも)にひつそりと成(な)つた...
長塚節 「土」
...兄(あに)の日々の戸外(こぐわい)生活に就て決して研究しないのである...
夏目漱石 「それから」
...四隣(あたり)は存外(ぞんぐわい)靜(しづ)かである...
夏目漱石 「門」
...比較的(ひかくてき)明(あか)るい外界(ぐわいかい)の刺戟(しげき)に紛(まぎ)れた爲(ため)か...
夏目漱石 「門」
...横町(よこちやう)の道具屋(だうぐや)などに意外(いぐわい)な儲(まう)け方(かた)をされる代(かは)りに...
夏目漱石 「門」
...いふまでもなく日曜(よう)日には可成(かな)り重(おも)いそれの鞄をかついで郊外(こうぐわい)へ撮影(さつえい)に行く...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...すぐ下には私と福次郎が寢て居りました」「二階は一と間だけか」「へエ」これでは福次郎も春松も全く疑ひの圈外(けんぐわい)に立ちます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悪霊(あくりやう)のなかのスタヴローギンのいやらしい外貌(ぐわいばう)に似てゐる気がして気持ちが悪かつた...
林芙美子 「浮雲」
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