...沾(し)めつた靴(くつ)や外套(ぐわいたう)のひが急に身にしみる時分だつた...
芥川龍之介 「鬼ごつこ」
...震災(しんさい)以來(いらい)の東京(とうきやう)は梅園(うめぞの)や松村(まつむら)以外(いぐわい)には「しるこ」屋(や)らしい「しるこ」屋(や)は跡(あと)を絶(た)つてしまつた...
芥川龍之介 「しるこ」
...存外(ぞんぐわい)急に過ぎることはない...
芥川龍之介 「春の夜は」
...お葬式の導師(だうし)になつたのはやはり鴎外(おうぐわい)先生の「二人(ふたり)の友」の中の「安国寺(あんこくじ)さん」である...
芥川龍之介 「二人の友」
...論外不思議(ろんぐわいふしぎ)といふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一人はぐわいとうを着て立つてをり...
鈴木三重吉 「ざんげ」
...デミトリチは外套(ぐわいたう)の襟(えり)を立(た)てゝ泥濘(ぬか)つてゐる路(みち)を...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...必要以外(ひつえういぐわい)の石鏃(せきぞく)を作(つく)り置(お)き之を土器其他の入れ物に収(をさ)めて後日の豫備(よび)とし或は物品交換(ぶつぴんかうくわん)の用に供(きよう)する爲貯(たくは)へ置(お)きしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...其(そ)れは水(みづ)が油(あぶら)を疎外(そぐわい)するのか...
長塚節 「土」
...故意(わざ)と乱暴に外套(ぐわいたう)をかけてくれた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...宗助(そうすけ)は會計(くわいけい)の請求(せいきう)した治療代(ちれうだい)の案外(あんぐわい)廉(れん)なのを喜(よろこ)んだ...
夏目漱石 「門」
...與三郎を殺したのはお此の事で怨んで居る者だといふのか」「お此の許嫁(いふなづけ)は越後屋の養子の金次郎ぢやありませんか」事件の外貌(ぐわいばう)が次第にはつきりして來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよいとした外見(ぐわいけん)の疵(きず)など償(つぐな)ふのでございませうねえ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その仲間入りすることから私は故意(こい)に除外(ぢよぐわい)されてゐるといふことであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...其(そ)れの徳義(とくぎ)は――「(かく)すより露(あら)はるゝはなし」――尚(な)ほ言(い)ひ換(か)へれば――「外見(ぐわいけん)を飾(かざ)るな...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...お声もあんぐわいやさしいので...
宮原晃一郎 「賢い秀雄さんの話」
...此頃外夷(ぐわいい)に内通し...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...風を怖(おそ)れて外套(ぐわいたう)の淡(うす)い焦茶の襟を立て...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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