...大阪の安治川口(あぢかはぐち)から...
芥川龍之介 「虱」
...「人間も地獄のお迎えが門口(かどぐち)に待ってるようになっちゃ最うおあいだだ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...谷口村(たにぐちむら)というごくさびしい村があります...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...井口警部(いぐちけいぶ)が直接(ちょくせつ)に訊問(じんもん)してみた...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...話(はなし)を聞(き)かうと戸口(とぐち)に立留(たちどま)つてゐる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...口ぐちにいっていることがわかると...
壺井栄 「二十四の瞳」
...晴代の帯に挾んだ蟇口(がまぐち)には...
徳田秋声 「のらもの」
...話の緒(いとぐち)が分らなくなった...
豊島与志雄 「反抗」
...島津久光(しまづひさみつ)公に告口(つげぐち)した...
新渡戸稲造 「自警録」
...――何んだつてこんなに上總屋へ祟(たゝ)るんでせう」母親のお角はツイ愚痴(ぐち)になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...山口昇(やまぐちのぼる)といふ裁判官(さいばんくわん)の妻(つま)として...
樋口一葉 「この子」
...四人の方へピストルの銃口(つつぐち)を向けながら直立している...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...家にいて例の塩から料理ばかり食べさせられては溜まりませんからね」と思わず出(い)でし愚痴(ぐち)の言葉を門外の人は如何(いか)に聴きけん...
村井弦斎 「食道楽」
...切られた気管の疵口(きずぐち)から呼吸をする音であった...
森鴎外 「心中」
...と彼女はぐちをこぼした...
山之口貘 「沖縄帰郷始末記」
...国府川の川ぐちに...
吉川英治 「私本太平記」
...扉口(とぐち)から首をだして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そして無理にひと間へつれ込んで錠口(じょうぐち)を隔ててしまうと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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