...一方からいうと居士の門下生に対する執着――愛――がこの時に至るまで熾烈(しれつ)であって黙ってそのぐうたらを観過することを許さなかったのであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...ぐうたらな生活を送っていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...こんなぐうたらな...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...ぐうたら、どころか、私は一生懸命である...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...ぐうたらと云ふのか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ぐうたら坊主、どまぐれ坊主、どちらもよい名前だ...
種田山頭火 「行乞記」
...私のぐうたらを観て...
種田山頭火 「其中日記」
...「ぐうたら手記」□このみちをゆく――このみちをゆくより外ないから...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「其中日記」
...ぐうたら手記□自然と自我との一如境...
種田山頭火 「其中日記」
...ぐうたら手記□捨身になれば不死身になる...
種田山頭火 「其中日記」
...やつぱりぐうたらの罰である...
種田山頭火 「旅日記」
...あなたがた夫婦のぐうたらな暮しぶりが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...自分の父というものは、ぐうたらで、のんだくれで、のぼせ者で、人から煽(おだ)てられれば、財産に糸目をつけなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...愚迂多良童子(ぐうたらどうじ)を極め込んでいれば...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...この大めし食いのぐうたら田舎召使いめ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ぐうたらな気ではいないわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「あの女の云ったことをどう思う」登は返答に困った、「――良人(おっと)を殺すと云ったことですか」「いや、云ったことの全部だ」去定はまた頭を振った、「間違いだ」と去定は云った、「富三郎だけを責めるのは間違いだ、岡野に訊いたら、彼はもうお縄になったそうだが、おそらく気の弱い、ぐうたらな人間、というだけだろう、しかも、そうなった原因の一つは六助の妻にある、十七という年で誘惑され、出奔してからは女に食わせてもらう習慣がついた、いちどのらくらして食う習慣がついてしまうと、そこからぬけだすことはひじょうに困難だし、やがては道を踏み外すことになるだろう、そういう例は幾らもあるし、彼はその哀れな一例にすぎない」登はなにか云いかけて、急に口をつぐみ、顔を赤らめた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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