...お妙が奈良漬にほうとなった、顔がほてると洗ったので、小芳が刷毛(はけ)を持って、颯(さっ)とお化粧(つくり)を直すと、お蔦がぐい、と櫛を拭(ふ)いて一歯入れる...
泉鏡花 「婦系図」
...ころもの したから手(て)ぬぐいを だして きりきりと はちまきをし...
五十公野清一 「一休さん」
...蟹江は照れかくしにコップをぐいとあおりました...
梅崎春生 「Sの背中」
...われわれはたぐい稀なよろこばしい場所を...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...鶯(うぐいす)の百囀(ひゃくてん)が耳朶(じだ)をくすぐり...
太宰治 「竹青」
...いますぐいただこう...
太宰治 「パンドラの匣」
...手拭(てぬぐい)を持って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まるで今にもすぐいっさいが成就しかかったようなあんばいなのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...遊女売女のたぐいは削除して...
中里介山 「大菩薩峠」
...つかまえて物を尋ねるキッカケをつくってくれる御用聞のたぐいでもと...
中里介山 「大菩薩峠」
...むきだされた乱杭(らんぐい)歯が...
火野葦平 「花と龍」
...柱の釘(くぎ)に懸けた手拭(てぬぐい)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...だから直ぐいい小説がかけるとだけは云えず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ぐいと止めようとしました...
室生犀星 「ゆめの話」
...これこそ諺(ことわざ)にいうところの「籠の中に糞をすればあとでこれを頭にいただかねばならぬ」たぐいである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここへ来るとすぐいった...
吉川英治 「三国志」
...萩(はぎ)や桔梗(ききょう)や秋草のたぐいを入れ交(ま)ぜに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...国境の棒杭(ぼうぐい)も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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