...あれ聞け……寂寞(ひっそり)とした一条廓(ひとすじくるわ)の...
泉鏡花 「歌行燈」
...くるわへ繰込んだりするひとかどの通人気どりだった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...気もくるわんばかりに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ソーニャ ええ、伺ってくるわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...」「ではきっとさがし出してくるわ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...画工は正月の松飾(まつかざり)整ひたる吉原の廓(くるわ)に看客(かんかく)を導き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...廓(くるわ)へ通う人の最も繁く往復したのは...
永井荷風 「里の今昔」
...それだけ女の生體を掴まうとする好奇心が波打つてくるわけだ...
南部修太郎 「S中尉の話」
...若松城の外曲輪(そとくるわ)十六門のうち南町口(みなみまちぐち)から南の方だけであった...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...」傘さしてかざすや廓(くるわ)の花吹雪この鉢巻は過ぎしころ紫におう江戸の春目と鼻の路地向うの二階屋から...
林芙美子 「新版 放浪記」
...住む人の多くは廓者(くるわもの)にて良人は小格子の何とやら...
樋口一葉 「たけくらべ」
...期限なし給金なしの廓(くるわ)勤めをさせるという御法令(おきめ)になったのだそうですね...
久生十蘭 「鈴木主水」
...それが廓(くるわ)の規定だそうだ...
山本周五郎 「七日七夜」
...「五人廻し」「錦の袈裟」「子別れ」「とんちき」「高尾」「山崎屋」「突落し」「居残り佐平次」「磯の鮑」「お見立」「廓大学」「お茶汲」「羽織」「白銅」と云つたやうな廓話(くるわばなし)が得意で...
吉井勇 「或る日の小せん」
...むかし廓(くるわ)の吉原にはこんなひとが居た気がする...
吉川英治 「紅梅の客」
...二の曲輪(くるわ)の矢倉門で高氏を待ち...
吉川英治 「私本太平記」
...砦(とりで)の一の曲輪(くるわ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...廓(くるわ)にいる妹をひかして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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